やってはいけない!名刺の作り方。
スワンペラペラファクトリーの壬生スワンです
もしも、私がこの名刺を出して、
「おしゃれでぐっとくる印刷物を作っております」といったら、
あなたは私を間違いなく疑うでしょう。
よしんば、顔で笑ってくれても心では「絶対SPFに頼まねー」と思うでしょう。
名刺。その1枚で、良くも悪くもインパクトを与えてしまいます。
名刺はプリンターで手軽にできるから”とりあえず自分で作れる紙もの!”と思っていませんか。
我々は、そうは思っていません。
名刺にこそ、気を配らねばならないのではないかと考えています。
名刺はあなたに仕事人としての命を吹き込み、
「わしゃ〜この名前で〜、ビジネスするからのーぅ」という社会に対する仁義でもあるわけです。
名刺その1枚で、仕事に対する本気度まで はかられてしまうかもしれません。
紙が仕事に与える影響なんて、仕事しっかりしてれば関係ござんせんでしょう。
あたくしキレイで素敵なもの作っていますし、自信もござーますのよ〜。
ですって?それは、ある意味「匠」レベルがいう言葉です。
そこに至る、すべての紙ものは、自分の社会デビューをサポートして、
自分をプロデュースしてくれるものです。
だから、紙ものは侮れないのです!!…と、どれだけ熱く語っても、
じゃあどうすればいいの?
はいこれです!
というのは難しいです。なぜなら、人によって使うフォントの種類なども違うでしょうし、
入れたい内容も違うし、与えたいイメージも違うからです。
ですから、我々は逆回しでいきます。
「いやだーーーー!こんなものこの世に出したくなーい!」という
ふみちゃん(SPFデザイナー。名刺は千枚以上作った経験あり)を、
皆さんのためになるのだから。ね、ね、ね!
となだめすかして、泣く泣くそれっぽく作ってもらいました。
もっとあるある名刺にしたい、もっとダサくしたい、
と鬼の赤字を入れまくり、完成したのがこれ。
この問題作のどこがいけないのか、検証してみることで、
せめて、やってはいけないことは伝えられると思っております。
合掌。
袋文字、レインボー、斜体をかけると軽率度が上がる。
軽快を通り越して、軽率です。
なんでしょう、この頼りのなさ。
海でナンパされている気分になりますね。要注意です。
ポップ体で一気にダサ度が上がる。
ポップ体というのは、フォントの名前です。
+丸ゴシックで、ダサ度は上昇気流です。
ポップ体が悪いわけではないんです。
むしろ長きにわたり、印刷ものに貢献されているポップ体は優れているのだと思います。
ひとえに、使い方が悪いんです。
現代では、バブル年代に憧れる若者たちが、わざわざポップ体を使って
バブリー感、軽快感を表現している人もいます。
コミケでもヲタクグッズや同人誌などで最近見かけます。それは、確信犯だからいわゆるお洒落。
我々がいっているのは、そこじゃない。
意識なく名刺にポップ体を使っていたとしたら、
ポップ体はいっきに過去へ、そのセンスを引きずりおろします。
そして、読んで字のごとく、POPすぎるその雰囲気は、そぐわない場面に使うと
知的センスまでをも奪ってしまう。こわーい。
何度もいいますが、ポップ体が悪いわけではないんです。
現にそのカジュアルさが、人との関係性、距離をぎゅっと縮めたいという場面で活躍中です。
身近な感じを醸し出すために、学校行事や図書館だより、町内運動会、
マンションのゴミ出しについて、行政施設や駅でのトイレの場所案内、よく見かけますよね。
禁止事項もポップ体で書けば、ちょっとやさしい感じがする。
「撮影禁止」「餌を与えないでください」など。
しかーし!!ものづくりをしている人は、その位置ではないはずです!!
とくに、大人もののアクセサリー作家さん、大変危険です。自ら崖っ淵に立たないで!
ポップ体を起用している方は、なぜポップ体を使うのか、もう一度見直してみましょう。
暗くて汚い写真を使えば、品質低い感!
品質の悪さをアピールしたければ、写真を暗くして、へんてこに重ねて貼ることです。
ってそんな人、いませんよねw
でも、実際、写真が悪いともう一貫の終わりに近いです。人はそんな写真から目をそむけます。
拡大縮小がへんてこになって、顔写真が横長になっているなんてもってのほか。
あなたの才能と美しさに傷がついてしまいますわよ!
逆に、写真がよろしければ、一気に品質の印象が上がります。
それだけ、お写真って大きな影響があります。
フォント種類の乱用と無駄なセンター揃えで素人感満載!
この名刺には5種類のフォントが使われています。
そして、センター揃え。
するならする!しないならしない!笑
これはセンター揃えではない。ずれてるーーーーー!!!
フォントを多用したり、レイアウトを揃える位置を多用すると、不安感をあおります。
この人、仕事いい加減〜という印象になってしまいますね。
自分で作る時に、絶対にやらないほうがいいこと!
プロに頼むことが結局は手取り早い!と思うのですが、どうしても自分で作るとしたら、
以下を使用しないよう、気をつけることをおすすめいたします。
1)ピリピリ自宅プリント名刺の使用
2)暗い写真の使用
3)古いフォントの使用
4)色・イラスト・罫線の多用
5)フォントの多用
ということで、色々と勝手申し上げてきましたが、単に紙は自分の一部として働くという
ことを再認識していただければ、という願いの元です。
せっかくセンス抜群な作品を作っていたら、
せっかく威厳をもつコンサルタントをしていたとしたら、
せっかく知的なスペースを提供しているとしたら、
そんな方々が、ピリピリ名刺を使っていたらもったいない!!!泣けます。
そして、その名刺1枚が、自分をどう社会に表現してくれているか、
その思い込みは家族以外の人にも、ほんとうに伝わっているのか、
ぜひ、第三の目で検証してみましょう。
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紙もの用の写真は、ちょっと違う。
簡単に捨てられてしまうちらしには、条件がある。
私が作ったこれはどう直せば?
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